留学生を支える人材派遣会社に支援いたしました2022.07.08
2022年6月28日、神戸の外国人人材派遣会社の社長、ご担当の方が来訪されました。
当団体が困窮する方や団体に食料品を寄贈しているという情報を得てのご相談に至りました。
社長ご自身も日本に留学経験があるモンゴルの方で、600名を超える留学生の方に仕事を紹介する他、故郷を離れた学生達が安心して生活できるよう衣食住の面において熱心に事業をされています。
『学生寮も無償で学生に提供しています』
『自立できるようになった学生はきちんと支払ってくれるからいいんです』
『人の不幸の上に私の幸福は築けませんから』
そんなお話してくださいました。
しかしコロナ禍以降受け入れてくださる企業も減り、600名を超える留学生は仕事もなく生活に困る日々が続いています。
『命より大切なものはないから』
と社長は今、私財を投げうって学生達を支援していることを話してくれました。
続けて
『先日、二人の学生が自ら命を絶ちました。』
と私に話してくださいました。
落ち着いてお話されましたがその切迫した様子は社長の表情や語調から明らかでした。
『支援をお願いします』
私はそのご依頼に対し
「母国の親はどのような気持ちで送り出し、どう感じているのだろうか」
「自殺した本人もどれだけ日本に憧れと希望を持って来ていたのだろうか」
そのようなことを思いながら急いでトラック一杯に食料品を詰め込み、学生達の元へ持ち帰って頂きました。
2022年7月7日、社長よりメールが届きました。
学生のみなさんに喜んでいただけたとのこと、笑顔いっぱいのお写真と一緒に連絡をいただきました。
文部科学省によると2021年5月1日時点で外国人留学生は242,444名(内21,945名が海外現地よりオンライン受講)いらっしゃいます。
今回ご縁をいただいた方々は一部で全国にこういったケースは留学生に限らずたくさんあると思います。
社会には今、食料を必要としている人がいます。
仕事を探している人がいます。
知ったのであればできることがあります。
食料、仕事何かご協力頂ける方はお気軽にご連絡頂ければ幸いです。
NPO日本もったいない食品センター 代表理事 高津博司