生活困窮者への支援
この活動を始めてから生活に困窮されている方と接する機会が増えました。「働くことができない」という事情は理解が得られにくいこともあり、尚且つそのご事情も多様化しています。身寄りの方がいらっしゃらない・ご家族の病や健康、身体的、または精神的な理由で付き添っていないといけない・ご自身が身体的・または精神的な理由で働くことができない。公的な支援を受けられるまで耐えられない。こういった理由が複合的に重なることもあります。
私たちはなるべくそのご事情に寄添い、前向きになっていただけるよう支援をおこなっています。
世界・日本の食糧事情の啓蒙活動
賞味期限切れの食品販売をおこなうようになり、様々なお声を頂戴いたします。食品ロスのことを少しでも考えていただけるきっかけになったり、ご家庭において「食べ物を残さない」という古き良き教えを繋いでいただくきっかけになったり、嬉しいお声も多数いただきます。反対に「賞味期限切れ商品に注目が集まってその商売が繁盛するなんて日本は落ちぶれ、貧しい国になった」などのご意見も頂戴することもあります。私たちは多様な考えとしてそのお声を尊重する一方でこの事業を「課題先進国である日本が次のフェーズに入るステップ」として捉えています。大量生産し大量に消費する、そして大量に廃棄するという時代ではなくなり、あらゆるモノを大切に使い、消費するだけ生産する。余ったものは再利用を検討することが価値観の中心に来る時代に来ていると考えます。
手を差し伸べることが平和につながる
痛ましい事件も報道される中、少しでも悲しい事件が減るには精神的な拠りどころの有無は大きいと考えます。「世界には自分の味方がいる」「自分を信用してくれる人がいる」「話を聞いてくれる人がいる」という状態は現実に追い詰められてしまっている方にとって前向きになれる可能性があると思います。それは生活困窮者の方の支援に限らず、私たちの生活の中でもそういったことはありますので公正に手を差し伸べることが笑顔にあふれた世界をつくるきっかけになると考えます。