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主に事業者から食品衛生上問題のない廃棄予定品を引き受け、ecoeatでの販売、慈善団体/生活困窮者への支援で消費する直接的な食品ロス低減と食品に関する知識を広める為の啓発活動(取材/講演/ecoeat店頭での説明)によって間接的な食品ロス低減活動をしています。

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FOOD LOSS

本来食べられるのに廃棄される食品のことを「食品ロス」と呼びます。
2018年頃から各種メディアで話題に上げられることが増え、世間的な認知が広がりました。

しかし認知が広がるに連れ「食品ロス」だけでなく「フードロス」という言葉も聞こえてくるようになりました。
当団体でも運営するecoeat一号店オープン当初は
「フードロス削減ショップ」という冠を付けてきました。

WORD

廃棄食品を減らすという目的を目指して呼称する分にはどちらを使用してもよいと思うのですが
廃棄食品の削減は世界的な目的である以上、正しい表現は理解しておく必要がありそうです。

「食品ロス」と「フードロス」は各機関やメディアでは
どのように使用されているのでしょうか。

ウェブサイト 食品ロス フードロス
農林水産省 検索結果:約343,00件(完全一致) 検索結果:約310件(完全一致)
国際連合食糧
農業機関(FAO)
検索結果:97件 検索結果:5件
消費者庁 検索結果:3,941件(完全一致) 検索結果:76件(完全一致)
朝日新聞デジタル 検索結果:346件 検索結果:365件
日本経済新聞 検索結果:356件 検索結果:62件
読売新聞
オンライン
検索結果:150件 検索結果:35件
毎日新聞 検索結果:596件 検索結果:238件
2020年5月12日現在

主に「食品ロス」という言葉が多く使用されているようです。
世間一般では次のような結果となっております。

「食品ロス」と「フードロス」のトレンド比較

Googleトレンドの比較データから読み取れることは、
「食品ロス」という言葉の方が多く世間に認知・使用されている
言葉でしたが所々、「フードロス」が大きく使われる時期が
出現します。

なんらかのプロモーションやメディアによって発生した流行なのか
定かではありませんが一時的に使用される機会が増え、
2020年5月現在も、ちょうどコロナウイルスによる外出自粛要請が
発表された頃から「フードロス」という言葉が使用される機会が
グンと増え「食品ロス」を上回って使用されています。

MEANING

言葉は認識が共通していないことが原因で誤解が生まれることもあります。
誤解が生じると無駄が生まれやすく、時には争いも起こります。

そのようなことにならぬよう、農林水産省や国際連合食糧農業機関の資料を見ながら
理解を深めていきましょう。

農林水産省で使われる言葉は不可食部を含む食品廃棄を「食品廃棄物」で、可食部の廃棄を「食品ロス」。
「国際連合食糧農業機関」では食品廃棄物をFood Loss and Waste、と呼んでいます。

日本で「フードロス」とは食べられるのに捨てられてしまう「食品ロス」と同じ意味で使われています。流通段階で廃棄する場合「事業系食品ロス」と呼ばれ、自宅での食べ残しによる廃棄などは「家庭系食品ロス」といった呼ばれ方をしています。

海外で「Food Loss」とは「損失」を示す意味が強く、消費者の目に触れる前の供給過程で発生する損失を表す言葉として使われます。その他、期限が近づいたり食べ残しによって廃棄する場合はFood Waste(廃棄)という言葉が使われます。

上図のように海外と日本では言葉の解釈がやや異なり、
「フードロス」と「Food Loss」で呼称が共通しますが意味は少し異なります。

グローバルな課題であるために海外の方とも食品廃棄について話をする機会があるかもしれません。

その際に、この言葉の意味の違いは余計なだけで生産性はありませんので
なるべくフードロスという言葉は使わない方が望ましいのかもしれません。

食品ロスについて詳しくはこちらをご参照ください